閑散銘柄に、突然、巨大な買い板が出現

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デイトレをしていると、巨大な注文が板情報に並ぶことがたまにある。

 

一日の売買代金が数億円程度の銘柄で、売り板も買い板も数千株くらい並ぶような商状なのに、なぜか突然10万株以上の注文が出現したりする。

 

たとえば、こんな感じだ。

 

突然、巨大な買い板が不自然に出現

このケースでは、280円のところに、13万株の目立つ巨大な買い板が出現していて、不自然
閑散銘柄に、突然、巨大な買い板が出現

 

これっていったい何なのか、買ってよいのか、それとも敬遠すべきなのか?

 

巨大な注文は、大口投資家の存在を示すもの

 

不自然に大きな注文が出るときは、近々大きく動くことを予感させる。

 

というのも、そんな大きな注文を出せるのは、大口投資家しかいないからだ。

 

たとえ低位株といえども、280円を10万株買うとなると、2,800万円の資金が必要だ。

 

個人でそんな大金を、こんな閑散銘柄にぶち込むなんて、なにか勝算がなければやれないはずだ。

 

もちろん世間には、数億円の投資資金を動かしている個人投資家もいるけれど、そんな投資家が、勝算のない注文を、面白がってするとも思えない。

 

そんなことを日常的にやっていたら、幾らお金があっても、どこかで資産を失ってしまうはずだし。

 

ということで、282円で買ってみた。

 

そしたらどうなったかというと…。

 

巨大な買い板が出現した5分足チャート

巨大な買い板が出現したが、動きナシ

 

結局、何にも起こらなかった。

 

最後に少しだけ買いが入ったが、この日は2円だけプラスになって引けた。

 

その日に動かなくても、後日、大きく騰がることも多い

閑散銘柄に、謎の大きな買い注文が出た。

 

こういうときは、大口投資家が存在して、何かをアピールしていると見た方が良い。

 

特に買い注文が、現在の株価の数円下に出ていて、株価が近付いても消えない注文の場合は、本気で買おうとしている注文だ。

 

ただしこの投資家が、すぐに上に買い上がるとは限らない。

 

なぜなら10万株も買い上がったら、株価は20円くらい上がってしまうが、そのあと、10万株をそれ以上の高値で買ってくれる人が現れるとは限らないからだ。

 

株式投資や投機というのは、自分が買った値段より、高い値段で買ってくれる人がいるからこそ儲かる。

 

なので10万株を自分で買った値段より1円でも高値で買ってくれる人がいるという確信が無いと、10万株も買えない。

 

実際そう言うことをすると、少しずつ処分する羽目になるし、株価が大きく下がってしまうと、塩漬けせざるをえなくなくなる。

 

大口投資家は、そんなことは百も承知だから、普段はこんな閑散銘柄を売買しない。

 

だから大口投資家が売買するメイン銘柄は、10万株単位でバンバン売買されているような人気銘柄で、閑散銘柄は滅多に売買しないわけだ。

 

なので、閑散銘柄に大きな買い板が出た銘柄は、監視しておくべきで、この銘柄も翌日に動いた。

 

大きな買い板が出た翌日の5分足チャート

大きな買い板が出た翌日の5分足チャート

 

9時台は、前日の終値より下で推移していたが、下がっても買いが入る展開。

 

そして9時55分から買いが入り始め、上ヒゲを作りながらも下値を切り上げていった。

 

そうして前日には越えられなかった300円の壁を、あっさり越えて314円の高値を付けた。

 

小一時間で10%の上昇の5分足チャート

小一時間で10%の上昇の5分足チャート

 

小一時間で、280円から310円を超えるところまで上がったから、ざっと10%の上昇。

 

マイナス圏からプラテンしているので、利幅が取れて美味しいデイトレでした。

 

もちろん、巨大な買い板が出た銘柄が、いつもいつもこういう風に騰がるわけではなくて、ハズレも多いんですけどね。

 

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