デイトレでも、日経平均株価の動きを常にモニターすべき。
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デイトレでは、大口の動向は無視できない。
大口が買いに入ると株価は上がるし、大口が売り掛かると株価は下がる。
なので通常のザラ場であれば、大口の動向だけを見ておれば良い。
歩み値を見て、大口が買っているか売っているかを見れば、そのあとの展開は、概ね分かる。
ただこれは、あくまでも日経平均株価が大きく動いていない日に限る話だ。
大口投資家は、投資資金がデカいため、新興株以外にも日経平均採用銘柄をたくさん持っている。
そのため、日経平均が数百円も動いている日は、大口も手じまいしてポジション調整する。
新興株も大型株も関係なく、利益が出ている銘柄や、この先、期待出来ない銘柄を売って、とりあえず現金化する。
場合によっては売りヘッジ(カラ売り)して、今ある含み益を守ったりもする。
新興銘柄や低位株の場合、カラ売りできない非貸借銘柄も多いので、売りヘッジもせずに手仕舞いしてしまう。
大口投資家が現物や買い玉を売ったり、カラ売りで売りヘッジするわけだから、買い手不足で株価は大きく下がる。
なので日経平均が大きく下がったときは、新興銘柄や低位株もドーンと下がってしまうわけだね。
日経平均がドーンと200円以上下がるような日(あるいはそうなりそうな日)には、手がけている銘柄がいくら期待度大でも、大口投資家は手仕舞いしていったん手を引く。
一旦株を売って、現金化してから、次の行動を考える。
キャッシュ・イズ・キングということで、大変動する銘柄からは一旦離れて、落ち着いてから再エントリーする。
そのため、どうしても手放せない銘柄以外は、手仕舞いしてしまう。
どうしても手放せない銘柄の場合は、同じ株数だけ売りヘッジして、含み益をキープしたりもする。
大型株であろうが、中型株であろうが、新興株や低位株であっても、それは同じだ。
ただ問題は、こういうときは往々にして、新興株の下落幅の方が、何倍も大きくなるということだ。
大型株の下げが3%程度でも、新興株は10%も下がったりする。
新興株専門のトレーダーにとっては、えらい迷惑な話だが、大口が投げ売りを始めたら、こうなってしまう。
そして日経平均が大きく下がった日は連れ安するくせに、日経平均が大幅に上がっても、新興株には資金が戻ってこない。
なのでデイトレや新興株専門のトレーダーは、日経平均株価にも気を払っておく必要がある。
と言っても、いちいち日経平均株価を表示しておく必要はない。
日経平均連動型のETFもあるので、それを銘柄リストに入れて置けば、どう動いているかは一目で分かるはずだし。