10倍になる株、10倍にならない株
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テンバーガーとは、株価が10倍になった株だ。
2倍がダブルバーガーで、3倍がトリプルバーガーで、10倍がテンバーガーと言うことらしい。
低位株のトレードをやっていると、たまにテンバーガー銘柄に出会う。
ついこの前まで100円前後だったのに、今はもう1,000円越えてるぞ、という感じで。
3ヶ月くらいで5倍くらいになる株なら、割とよく見かける。
3ヶ月半で5倍になった株のチャート例(9424日本通信)
これは、2014年に株価が大きく上がった日本通信のチャートだ。
日本通信は、格安スマホを売る会社で、まだ世の中に格安スマホが出回る前から、細々と市場を開拓していた新興企業だ。
それがSIMロックフリーの話題が出るたびに株価が上がって、いろんな企業が格安スマホ販売・サービスに乗り出すというニュースが出るたび株価が上がって、200円未満の株価が250円前後に定着し、さらに連続ストップ高をつけるようになり、とうとう1,200円を超える株価になってしまった。
日本通信の場合は、右肩上がりというわけではなく、グワッと上がっては、一週間以上揉み合い状態が続くことが多く、ニュースがない時は、なかなか動かなかったりした銘柄だ。
こういうのは、長期保有で儲かる株で、毎日デイトレできる銘柄ではないが、ニュースが出るとどわっと上がってデイトレできる。
バイオ関連、ゲーム関連は、急騰が狙える
日本通信の例は、携帯のSIMロックフリーとか、格安スマホサービスが広まるにつれて、株価が上がった例で、ちょっと特殊かも知れない。
株価が何倍にもなる銘柄というのは、その時期の社会背景に合った、いわゆる「テーマ株」の銘柄が多い。
2014年は格安スマホが一つのテーマで、日本通信も、格安スマホサービスが増え、普及するにつれて、株価が安定してしまった。
なのでもう、この銘柄は、実際に業績が良いかどうかだけで株価が動き、急激な株価の上昇は見込めない。
ただ、スマホゲームなどのゲーム関連株は、新しいゲームが出てヒットするたび、株価が急騰する。
4777ガーラなどは、子会社の英語版スマホゲームが、149カ国に配信されたことで、なんと15倍もの値をつけている。
一方、流行のテーマ株とは異なり、急上昇するジャンルというのもある。
たとえばバイオ関連銘柄などは、新しい薬の開発が発表されると、株価の急騰が起こったりする。
たとえば2014年に急騰したバイオ関連銘柄4564オンコセラピー・サイエンス(OTS)などはその例だ。
このバイオベンチャーは、肺ガン治療のためのペプチド薬を開発しており、現在、米国の研究施設で臨床試験が行われている。
肺ガンは、世界中で増えているガンで、試験がうまく行くと爆発的な利益を見込めるため、開発の途中経過のIRや、用途拡大のIRが出るたび、株価がびゅっと上がるという動きを見せている。
テーマ株の急騰チャート例(4564オンコセラピー・サイエンス)
肺ガン治療薬研究で、ニュースが出るたびに株価が急騰し、約2ヶ月で、170円から700円くらいまで上昇した例。
次は、テンバーガーを達成した、4777ガーラの話だ。