ストップ高銘柄の末路
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ストップ高を続けている銘柄が上がらなくなったら次は暴落だ。
2日ほど調整してまた上がり出す株もあるが、たいていのへなちょこ株の場合は暴落する。
ストップ高の翌日に、プラスで終わる割合は60%ちょっとだというデータもあるので、40%弱はストップ高の翌日、マイナスに転落するリスクがある。
ストップ高銘柄の急騰が終わるころには、買いに入るのは個人投資家だけなので、どうしても買いの力が弱くて株価が支えられない。
そして「この株は終わった」と見切りを付ける売りが断続的に出て、ドカッと下がって、長い陰線が並ぶ。
たとえば前回のストップ高はがれの分足チャート。
上ひげが長い陰線になっているのだが、トレンド転換の典型的なロウソク足の一つである。
こういうのが出ると、翌日は陽線で盛り返さないと下落確定になってしまう。
ストップ高からはがれてマイナス圏へ
たまに暴落したところから、陽線を2本並べて上がる銘柄もあって、これは大相場になる株だというが、普通はそうは問屋が卸さない。
一旦暴落した株を買いに入るのは勇気じゃなくて無謀だから、十中八九、お金をどぶに捨てているような結果になる。
調整の場合は、翌日ギャップダウンスタートで陽線が出る。
これは「買いの勢いがまだまだ強い」と言うことを表すのだが、暴落の場合は寄りつきだけ上がってあとはズルズル下がり、上ひげ付の陰線で終わってしまうから、スイング・トレードでも見込み無しで、ブームは終わりだ。
ストップ高銘柄の翌日のチャート
ストップ高をつけた翌日に、株価がどう動くかは全く分からない。
なので原則として、ストップ高をつけた株・銘柄は、翌日は10時過ぎまで動向を見ることに徹したほうが無難だ。
寄り付きでもし、前日終値以下で買えるなら、試し買いで買っても良いが、半力以下に抑えて、下がり始めたらすぐ売るというような特別な緊張感で買いに入るしかない。
絶対に上がると思って、全力で買いに入るのはリスクが大きい。
ストップ高の翌日に寄り天になることも多いから、その後はただ株価が反発するのを祈って、5分足チャートをぼんやりと眺める羽目にもなりかねない。
ストップ高の翌日、寄り天で下がっていく5分足チャートの例
一方、ストップ高の翌日のチャートで、一番タチが悪いのが、前場で高騰して、後場で大きく崩れるパターンだ。
「今日もストップ高かも」と思って買いに入ったら、半時間後には上昇が止まって下落トレンド入りする。
それでも前場はまだ買いが続いて、株価が高値にいるが、後場に入るやいなや売りが出始めて、1時過ぎたら売りに次ぐ売り。
こういう嫌なパターンも多いね。
ストップ高の翌日の5分足チャート 前場上昇・後場暴落
※こういうのは、木曜日とか金曜日によく見るチャートだ。