大幅下落株を前場で買う
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大幅下落株を前場で買うのも、デイトレで失敗しやすいパターンだ。
朝の寄りつきで、大幅ギャップダウンになっている銘柄がある。
しかも昨日まで底堅い値動きをして右肩上がり。
悪材料がでたわけでもないし、これは絶好の押し目だと思って買うと、思わぬ損をすることも多い。
というのも、ギャップダウンしている銘柄には、それなりの理由があって売られているからだ。
昨日までの買い手が、売り手に変わってる?
大幅下落になっていると言うことは、昨日までの買い手が居なくなってると言うことを意味する。
十分な買い手が居るなら、少し下がっても買いが入ってくるから、大幅下落にはならない。
もしかすると、昨日までの買い手が売りに回っている可能性もある。
今まで買い手だった大口さん達が、売り手に回ってしまうと、需給バランスが一気に変わってしまう。
なによりも買い手不足になるから、株価は大きく下がった上、切り返すのも難しい。
昨日まで押し目があれば買っていた大口が、買わなくなるわけだから、株価はさらに下押しする。
そしてこういう日は、他の銘柄も似たような動きをすることが多い。
今まで右肩上がりに堅調だった銘柄が、その日だけはなぜか買いが入らず右肩下がり。
どこかで切り返すかと思って買ってみるが、やっぱり切り返さずに終了。
こういう場合、前場に買いに入ると失敗することが多い。
前場の段階では、大口さん達が逃げているのかどうか判断しかねるし、またどこかのタイミングで買いに入ってくるという期待を抱いている。
ところがいつまで経っても大口さんの買いが入らず、ダラダラ下げ続けて、どこかでまたドカンと売りが出て大きく下げる。
前場で買いつけると、後場もダラダラ下がった上に、ドカンと大口さんが売ってきたりして、さらに傷口を拡げることになる。
こういう場合は、後場の13時半過ぎくらいまでは静観して、14時半が近付くにつれて買いが入るかどうかを観察した方が良い。
所々で万株単位の買いが入っていたら、もしかしたら大引けにかけて切り返すかも知れないし。
もちろんダラダラ下がって終わり、翌日また買いが入ると言うことも、よくあるんだけど。
この辺の見極めは難しいから、14時半過ぎたら、撤退するのが無難かも知れない。
特に木曜日や金曜日の後場は、仕手株以外は買いが入らない可能性が高いし。