旬の過ぎた株は、あまり美味しくない
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デイトレの悪手・悪癖。
デイトレでよく良くやってしまう失敗。
次は「旬が過ぎた銘柄を、つい買い付けてしまう」だ。
少し前に急騰していたり、連続ストップ高を記録していたようなかつての急上昇銘柄の株価が動いていると、つい買い付けてしまうが、儲けられない。
注目株だったころには、ドンドン値が上がったし、それでかなり儲けたという記憶があるが、その頃とは全く違った動きをするようになっていて、全くトレンドがわからない状態になっているのだ。
株価が急激に上がり続ける場合、その株の適正価格がよくわからないので、ある程度上がって売りが優勢になり出したら、売り買いが交錯して乱高下し始める。
たとえばこんな感じだ。
連続ストップ高のあと、乱高下する日足チャートの例(4777ガーラ)
これは2014年の年末から上がり続け、約ひと月で株価が10倍以上になった4777ガーラという銘柄だが、200円前後の株が3,000円まで上がったあと急落して、ようやく1,000円台で推移するようになった。
子会社が英語版スマホゲームを、世界配信したことで期待が集まった企業で、200円前後の時はずっと揉み合っていたのだが、そこから急激に買い優勢というか、売りが減って連続ストップ高をつけつづけた。
要するに株の保有者が「この株の適正水準は、はるかに上だ」と考えて、売りを出さなくなったため、年を越しても上がり続けたのだ。
株価水準訂正が終わるまで乱高下する
2014年末から連続ストップ高が続き、株価が200円から3,000円まで上がった4777ガーラは、スマホゲーム関連銘柄だ。
スマホゲームの子会社を作って、英語版のゲームを世界配信し始め、徐々に人気を集めてテンバーガーになった。
しかしこの株の適正株価がいくら位なのか、誰にもわからなかったらしく、保有者が売り注文を出さなくなってくると、青天井で株価が上がってしまった。
実際、ミクシィやガンホーなどのスマホゲームで実績のある銘柄は、軒並み1,000円を超える株価で推移していたので、1,000円から2,000円の間くらいが妥当だっただろう。
さすがに3,000円はないと言うことで、3,000円を超えた当たりから、急に売りが増え始めて株価の下落が始まった。
しかし株価急騰が続いた後の株価急落から、揉み合い状態へ移行するタイミングでは、まだ誰にも適正株価がイメージできていない。
そこで株価が上昇し出すとみんなが買いに入り、下落し出すと、みんな売りに走るという展開になった。
大口の投資家がたくさん参入していて、一種のマネーゲーム状態になっているため、彼らのパワーバランスによって、急騰したり急落したりを繰り返しているらしい。
そうしてようやく1,000円より上くらいということで、価格水準が訂正されて、売買が拮抗し始めた。
こういう価格水準訂正が終わった後も、売買が活発な銘柄というのは、値上がり率ランキングによく顔を出したりするので、ウッカリ買い付けたりするが、儲かった記憶は無い。
高値づかみしているホルダーがたくさんいるので、ちょっと値が上がると、また売り物が増えて、結局値が下がって損しちゃうんだよね。