販路の拡大で、ストップ高
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株がストップ高になる原因の多くは、企業から何らかの発表があった場合だ。
たとえば業績の大幅な上方修正が出ると、ドーンと株価が上がってストップ高になる。
また大企業との提携話がまとまると、ドーンと買いが入ってストップ高になる。
誰もが知るような大企業の場合は、提携話や買収話でそんなに上がらない。
というのもそれが果たしてプラスになるのか、マイナスになるのかが判断しにくいからだ。
しかし中小企業やベンチャー企業の場合は、大企業との提携話は売り上げプラスになることが見えているので、ドーンと買いが入って株がストップ高まで買われる。
メーカーなどでは、提携で販路が広がれば、売り上げの急拡大もイメージできるので、さらに数日株価が上がり続ける。
こういう場合はもう、長い陽線が並んで、あっと言う間にストップ高になってしまう場合が多い。
なのでこういうストップ高株は、翌日に狙うしかないね。
ただし高値づかみだから、利益確定は早めにしないといけない。
一方、前場はちょっと小高い状態で、後場にドーンと株価が上昇し、ストップ高になるような場合も多い。
こういう場合は、寄りつきだけ長い陽線がでたあと、しばらくヨコヨコ状態が続きつつジワジワ上がっていく。
寄りつき大陽線、あとはヨコヨコの5分足チャートの例
業界紙のニュースがジワジワ広がってストップ高
寄りつきだけ大陽線が出て、そのあとはさっぱりという銘柄は多い。
低位株や閑散銘柄に多いが、たまにそこからストップ高になる事もある。
こういう銘柄は、寄りつきに大陽線が出ても、仕手筋の「ダマシ上げ」のケースが多く、ウッカリ飛びつくと高値づかみになり、損する。
なので大陽線が出た後、ズルズルと株価が下がるのだが、そこからジワジワと上がりだして、後場にはストップ高になったりするケースもある。
一体この違いは何なのかというと、どうも、株式投資の雑誌や、業界紙の一面で取り上げられた銘柄で、売り上げの大幅増加がイメージできるような内容だった場合らしい。
たとえば3Dプリンタが有望だと言うことになったら、3Dプリンターのメーカーの株は当然上昇するが、それに関連する素材や薬品、メンテナンスに関連する企業の株も上がる。
ところがこういう関連銘柄というのは、一般の投資家にはわかりにくいし新聞には載らないが、専門の業界紙の一面には載ったりするんだね。
たとえば3Dプリンタで製造したモノを研磨する研磨剤メーカーは、3Dプリンタでの製造が広まれば、売り上げ拡大が望めるが、なかなかこういった情報は、一般の投資家には伝わらない。
そこでこういうニュースが業界紙に載ると、寄りつきだけ大陽線で後はしばらくヨコヨコ状態が続き、ニュースが投資家に伝わるにつれて株価が上がり、後場にドーンと値を上げてストップ高になったりするわけだ。
寄りつきだけ大陽線、あとはヨコヨコだが、後場から急騰してストップ高の例
閑散取引だったのに、急にストップ高になるような銘柄って、こういう感じの5分足チャートになることが多いね。