貸借良化銘柄のデイトレ
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デイトレばかりしていると、貸借倍率を殆ど見なくなる。
ストップ高狙いばかりしているときは、貸借倍率は気になるが、デイトレの場合はすっかり忘れてしまう。
貸借銘柄で、株価が高値で揉み合ってるような場合は、カラ売りが貯まっていることが多くて、踏み上げ狙いの買いもドンドン増えていく。
そのため、貸借倍率はドーンと下がって、0.2とか0.1以下になっていたりする。
こうなると、踏み上げ狙いの大口トレーダーが集まってくるので、下値が堅くなってくるので、デイトレもしやすい。
だけど、貸借倍率、すっかり忘れちゃうんだよねえ、、、。
次のチャートは、北海道の建設会社の土屋ホールディングスという銘柄のだ。
2018年9月6日朝に、北海道を襲った震度7の地震当日の5分足チャートだ。
高値で揉み合って、カラ売りが貯まりやすいチャート
この日は、早朝に北海道で大きな地震が起こり、甚大な被害が出た。
道内最大の火力発電所のある地域を直撃したため、北海道全道(全地域)で停電が起こった。
あのだだっ広い北海道全域で停電が起こるなんて、ちょっと想像しがたいことだが、地震が直撃した発電所は、道内の電気の半分を担っていたらしい。
たった一カ所の発電所で、広い北海道の半分の電力を賄うとは、リスクマネジメント的に非常におかしな話だ。
ただ北海道の人口は500万人くらいなので、あんまりたくさんの発電所は必要無かったのかもしれない。
まあそんなことで、北海道の大地震は朝からずっとテレビで報道されていた。
で、北海道を地盤とする土屋ホールディングスの株が買い上げられた。
土屋ホールディングスは、注文住宅や、アパート・マンション建築と賃貸、増改築・リフォームなど、手広く住宅を造っている会社だ。
なので北海道の復興需要が、土屋ホールディングスの業績を今後数年間にわたって押し上げるだろうとは分かるが、ストップ高まで買い上げられたのは、ちょっとビックリ。
ところが、日証金速報を見て、さらにビックリした。
貸借倍率(速報)がなんと「0.08」!
株不足は25万株と、ちょっと少なめだが、信用買いがこんなに少ないのも珍しい。
ということで、踏み上げを狙った買いが翌日(2018/09/07)に入って、揉み合い商状になった。
10時半に発表された逆日歩は満額の「1円」、さらに昼休みには「貸株申し込み中止」が日証金から発表された。
その結果、さらに株価は急騰して、2時半前後にストップ高に貼り付いて大引けを迎えた。
土屋ホールディングス 2日目の5分足チャート(2018/09/07)
こういうパターンなら、デイトレでも高値で入っても儲かるね。
まあ前場だったらと言う話だけど。