オワコン銘柄は、たちが悪い
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デイトレでうっかりやってしまうのが、オワコン銘柄を買ってしまうことだ。
オワコン銘柄というのは、急上昇の後、買いが減った銘柄で、「旬の過ぎた銘柄」ということだ。
こういう株は、高値で買った人が多くて、売りたい人が山ほど多くて上値が重い。
だから株価は、ダラダラ右下がりに下がる。
株価が右下がりの普通の銘柄であれば、誰も積極的には買わないのだが、良い材料があって、いったん急騰した銘柄は、「また大きく騰がるのでは?」と思って、ついつい買ってしまいがちだ。
実際、こういう銘柄の場合、再び騰がり出す銘柄も多いので、株価が上がっていると、ついついまた買ってしまいやすい。
ところが急騰して出来高が増えていると、高値づかみしている人も非常に多いので、再騰しても「やれやれ売り」が出やすい。
いわゆる「シコリ」というのができていて、高値づかみしている人が、ずっと売り注文を並べているので、急騰しているのに売り買いのバランスが悪い。
もっと詳しく書くと、売り注文累計数が、買い注文累計数の2倍以上あったりして、「これが急騰株の売買バランスなのか?」という状態になっているのだ。
これでは大口の買いが連続しない限り、株価が上昇する可能性は低い。
そして案の定、株価が右肩下がりに下がり始め、みるみるうちに含み損が膨らんでいく。
こうなるともう損切りしかないのだが、損切りしたと思ったら、また2日後くらいにちょっと騰がったりするから厄介だ。
ピークを過ぎた銘柄は、急騰しない
急騰した銘柄は、また急騰しやすい。
急騰株にも2つのタイプがあって、何日も大幅連騰を続ける株と、大幅上昇した翌日に下がって、また2日後に騰がり出すと言う風に、休み休み騰がる株がある。
株価が10倍になる、いわゆるテンバーガー株も、何度か調整しながら上昇し、そのあと寄らずのストップ高が連発して急激に騰がることが多い。
テンバーガー株の場合は、材料の大きさがよく分からない当初は、デイトレーダーや低位株狙い中心の売買で、大幅上昇が多少続いても、すぐに利益確定売りに潰されてしまう。
ところが材料がでかい事が知れ渡ると、ある日突然、急に売り注文の数が減って、寄らずのストップ高が何日も続く。
こういうことを知っていると、急騰株が小さなピークを過ぎて、株価が下がり始めても、また騰がり出すんじゃないかと、買いで入る人がたくさんいる。
なのでピークが過ぎた株でも、ビュっと値が上がって、値上がり率ランキングに載ったりすると、ちょっとだけ反発したりするわけだ。
ところがピークを過ぎた銘柄の場合、以前のように急騰することはなく、ジワジワと値を戻すように騰がる。
直近の最高値を更新するとしても、1週間とか2週間くらいかかったりする。
ピークが過ぎるとオワコン銘柄になって、やたらめったら上値が重くなるので、前のように急騰できないのだ。
上値が重すぎて再浮上できない銘柄の日足チャート例
そして時間がかかっても、高値更新するならまだ良いが、そのまま株価が安値で定着すると、含み損が最大の時に、損切りって事にもなりかねない。
別の新しい好材料が出て、高値を更新することを期待するしかないが、こういうことは滅多になく、奇跡に近い。
ということで、オワコン銘柄をつかんだなら、塩漬けにするか、さっさと損切りして他で稼ぐか、判断しないといけない。
でもここで一旦損切りしても、また騰がっているのを見ると買い直したりして、結局損害が何倍にもなることも多い。
だから買い直しは1回までというルールを作って、しばらく持ち越して様子を見た方が良いかもね。