脳が疲れているのにエントリーして大損
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デイトレで利益確定した後、なぜか損してしまう。
そんなケースはもう何百回も経験した。
急騰株を掴み、激しく上がったり下がったりを繰り返している中で、ようやく利確に踏み切って「儲けた!」。
そう思った5分後には、また別の銘柄にエントリーして、そこで損をしてしまう。
小さな損切りの場合もあるし、大きな損切りもあるが、とにかく失敗して勝ちを減らしてしまう。
3連勝以上するようなことは滅多になく、小さな負けが積み重なって、大きな儲けが消え失せる。
これと同じようなことは、曜日によっても起こる。
週の前半に少し大きく儲けても、木曜日か金曜日に大きく損をしてチャラにしてしまう。
木曜日や金曜日は、土日に向けて手仕舞いする人も多いから、株価が下がりやすいと言うこともある。
しかしどうも、それだけではない感じはある。
というのも、損した後に「なんかえらい疲れてる」と感じるからだ。
損して手仕舞って諦めてから、自分が無茶苦茶疲れ果ててたことに気がつくのだ。
どうやらこれは、「自分が気がつかないだけで、物凄く疲れているせい」らしい。
理性を司る前頭葉が疲れ果てて、正常な判断が出来なくなってしまって、それで雑なトレードをしてしまうって事らしい。
でもなんで、そんなに疲れちゃってるのか?
恐らくは、値動きが激しい銘柄ばかり手がけているからだろう。
人間の脳というのは、集中すると物凄く疲れる。
特にデイトレのように、フル板情報と5分足チャート、そして歩み値まで見ながらトレードすると、脳はフル回転だ。
値動きがゆっくりな銘柄なら、掃除をしたり洗い物をしたり、テレビでも見ながらでも手がけられる。
出来高があまり大きくなく、大口の買いが入るのを待っているだけの銘柄なら、パソコンの前から離れて、ノンビリ他の作業しながらでも良い。
一日の売買代金が数億円程度の銘柄なら、そういう方法でも構わない。
しかし急騰株のように、値動きが激しい銘柄だと、そういうわけにもいかない。
トイレのためにパソコンの前から離れて戻ってきたら、大陰線が出てたなんてことは、しょっちゅう起こる。
そしてそこで損切りするか、我慢してもう少し様子を見るか、思案・検討することになる。
歩み値をさかのぼって調べたり、銘柄別の掲示板を覗いてみたりと、色んな事をして情報を集める。
このあと売りは止むのか、大口の買いが入る見込みがあるのか…、なんてね。
さらに株価が上がったら上がったで、どこで利確すべきかが焦点になる。
もう少し上がることを期待して利確を先延ばしにするか、それとも利確して今ある含み益を確保するか。
この辺の判断も、デイトレだとかなり頭を使う。
こういうことを続けていたら、そりゃヘトヘトに疲れ果ててしまうわけだね。
ところが利確した後は脳が興奮した状態のままであるため、判断力が落ちていて、ダメ株を掴みやすい。
特に大口の売りが出て、株価がガクンと下がったところで諦めて利確した場合は「儲け損なった」という気分になっている。
ギャンブルで一番嫌なのは、損することではなく儲け損なうことなので、思った株価で利確出来なかったときは、いくら儲けていても、「失敗した」と感じてしまうのだ。
こういう場合は「損を取り返そう」と思って、ギャンブル性の高い銘柄を買って損しやすい。