デイトレはリスクが小さいというのはウソ
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デイトレで損切り貧乏になることもよくある。
デイトレとは、うまくやると短期間で大きな利益を上げることができるが、下手をするとあっと言う間に資金を減らすリスクがあるのだ。
デイトレには2つのタイプがあって、一つは「スキャルピング」と呼ばれる、ほんの1~2円の動きで儲ける方法。
たとえば100円の株を1万株買って、101円で売って1万円稼ぐと言った方法で、これを1日の間に何度かやる。
スキャルピングは投資資金がたくさんある、リッチなデイトレーダー向きの株取引だ。
スキャルピングは、狙う値幅が小さいので、慣れれば殆ど損しない取引だろう(ただし欲をかかなければだが)。
そしてもう一つの方法は、一日の株価の変動幅が非常に大きな銘柄を売買するデイトレ法で、投資資金が少額でも儲けることができる方法だ。
たとえば100円の株価が1日の間に、110円とか115円まで上がったり、逆に90円になるような銘柄を選び、大きな利幅を狙う株式投資だ。
こういう値動きが大きな銘柄は新興市場の低位株などに多く、値上がり率ランキングをみれば見つかる。
ただしこういう変動幅が大きい銘柄の売買は、値動きが大きいだけに、高値づかみしてしまうと損が大きい。
1日に10%前後、株価が動いてしまうので、10%上がったところでつかんで、そのままマイナスまで戻ってしまうと、いきなり10%も含み損になってしまうのだ。
特にストップ高をつけた翌日は、前場10時くらいまでは10%くらいプラスでも、後場には売りが殺到してマイナスになったりするから、なるべく手を出さない方が良いかもしれない。
ストップ高銘柄の翌日の5分足チャート(その1)
損切り貧乏になるパターン
1日の間に大きく値が動く銘柄は、少資金でも儲けが出せる可能性がある。
しかしそれは逆に言うと、大損する可能性も高いということだ。
ではどんな風に大損してしまうかというと、直接の原因は「高値づかみ」だ。
値下がりの速度と大きさに耐えられずに、損切りすべきでないときに損切りして、投資資金をどんどん減らしてしまうのだ。
1日の間に10%も20%も変わる銘柄は、高値づかみしたあとに売りが殺到したりして、含み損があっと言う間に膨らんでしまうが、デイトレのルールに従って1日単位で損切りをしてしまうと、あっと言う間に軍資金が減って「損切り貧乏」になってしまう。
株は下がったときに売るもの、とはいえ、5分足チャートでそれをやると損ばかり増えるのだ。
デイトレで損切り貧乏にならないために…
そのために、思わぬ含み損を抱えてしまったら、とりあえず決済は先延ばしにしてみるというのも一つの手だ。
デイトレは1日のウチに売買を完了する取引だと言っても、それは別に誰かに強制されているわけではないから、そこでスイング・トレードに切り替えても構わない。
問題は、翌日以降に株価が回復するかどうか、含み損が大きくなるか小さくなるかという見通しであり、2日くらい経つと、また上がりだすような銘柄も多い。
それでも株価が戻らなければ、そこで損切りすれば良いわけだ。
ただそうは言っても、資金の殆どをスイング株に固定化すると、デイトレで売買ができなくなってしまうから、つまらないのも確かなんだよねえ。