デイトレでは、買った人が、すぐに売り手に変わる
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デイトレ悪手、デイトレでよくある失敗。
次は「売りが増えてきたのを見逃す」だ。
デイトレでは売り買いのバランスが、急に変わることがよくある。
デイトレーダーが買うような銘柄では、今日買い付けた人が、今日のうちに売ろうと売り注文を出す。
そのため時間がたつにつれて、買い注文が減って売りが増えていく。
朝九時の寄りつきから上がっている銘柄なら、九時半とか十時頃には売りが増えて、株価が下がったりすることはよくある。
ところが押し目を作りながらも株価が右肩上がりに上がっていると、だんだんこのまま上がり続けるんじゃないかと錯覚し始めて、いつの間にやら利益確定のことを忘れてしまう。
そうして売り買いのバランスが変わるのを見逃して、下落トレンドに転換したのを見逃してしまうのだ。
今まで右肩上がりに上がっていたのに、突如売りが増えて右肩下がりになるので、「あわわ、これはどうしたことか?」と気が動転して、売らねばならないタイミングを逃して、逆に損切りする羽目になったりするのだ。
このトレンド転換は、5分足チャートではわかりにくいが、板情報(フル板)では変化が出ていることも多い。
フル板情報では、売り注文累計と、買い注文累計が表示されるのだが、売り注文が減らなくなると要注意だ。
フル板の売り累計が減らないと危ない
デイトレでよくある、トレンドの変化は、フル板の売り累計の変化を見ていると、大まかにわかることがある。
たとえば株価が急騰中の場合は、当然ながら買い板が厚くなって、買い累計が多くなる。
株価が急騰するのは、売りたい人より買いたい人の方が多いからで、特にストップ高になるような場合は、売りより買いの方が、かなり多くなる。
たとえば次のような感じで、左上の売り累計より、右下の買い累計の方が2倍以上だ。
株価急騰中のフル板の例
ストップ高に張り付く場合は、このまま売り板がドンドン減っていき、最終的には、売り累計がゼロになってしまう。
これが売り枯れ」と言う状態だ。
ストップ高になった銘柄のフル板の例
このまま売り注文が出なければ、ストップ高張り付きで大引けを迎えられるのだが、株価がかなり上がった後に売り板が減らずに、逆に増えてくることもよくある。
こうなると、いつ下落しはじめても、おかしくない状態になって、どこかでトレンドが変わる。
下のフル板の例では、いつの間にやら売り累計が買い累計を上回り、株価は下落し始めると思えば良い。
株価が上昇するにつれて、売り板がドンドン増えていく例
ところが売りがドンドン増えていくのが見えてるのに、なぜかここで利益確定し損なってしまう。
上昇する時間が長いと、取らぬ狸の皮算用して、上がることしかイメージできなくなってしまうらしい。
とりあえず一旦売るとか、半分だけ利益確定して、あとは様子を見て決めるのが良いんだけど、なかなかねえ。