ナンピンや追撃買いが失敗に終わるパターンとは
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ナンピンや追撃買いが、下手過ぎる。
ナンピンや追撃買いしなければ儲かっていたのに、ナンピンや追撃買いしたばっかりに大損になってしまう。
行けると思って株数を増やしたのに、それがかえって傷口を拡げ、結果的に大損になってしまう。
コレは一体どういうことだ、というか、「またやってしまった」と思って、後で大後悔する。
それにしても、ナンピンしたり追撃買いしたら、なぜこんなに大損してしまうのか。
原因をつらつら考えてみる。
ナンピンや追撃買いのタイミングが間違っている
デイトレで、ナンピン買いや追撃買いをすると、それが何故、大きな失敗になるのか。
まず最初に思いつく原因は、「ナンピンや追撃買いが早すぎる」ってことだ。
ナンピン買いをして良いタイミングは、株価が下がりきって、株価が反転して切り返してくるタイミングだ。
ところがナンピンする時って、たいていナンピンするタイミングが早すぎる。
例えばこんなタイミングだ。
ついうっかりナンピンしてしまう5分足チャートの例
最初の寄りつき後の噴き上がりで最初の買い付けを行った後、大きな売りが降ってきて株価が押しさげられた。
そこで一旦株価が下がった9時半過ぎに切り返したところで、ナンピン買いをする。
コレは一見すると、良いタイミングのように思える。
ところが、そのあとどうなったかというと、
また売りが降ってきて、株価が押しさげられた。
要するに、噴き上がった時の高値の株を2回ジャンピングキャッチした事になる。
ナンピンしたことによって、取得平均株価は数円下がったが、そのあとに株価が下がったら、ただ傷口を拡げただけになってしまう。
そしてその後、さらに売りが続いて、閑散化。
ナンピン買いしたら、さらに下押しして傷口が拡がった5分足チャートの例
最初に飛びついて下がったときに損切りすれば、大した損にならなかったのに、ナンピンして様子を見てたらもうダメになってしまって、目も当てられない状態。
こうなってから損切りすると、大損になってしまうというわけだ。
損切りするタイミングで、逆に買ってしまっている
ナンピンのタイミングは、押し目狙いと同じでないと、勝算がない。
株価上昇中の一時的な下げを狙って買わないと、成功しない。
要するに、右肩上がりで株価が上がっている途中でないと、ダメ。
これは追撃買いの時も同じだ。
追撃買いの場合は、持ち株に含み益が出ているときで、もう少し株数が欲しくなった場合に買い増しする。
しかし、持ち株の株価が下がったからと言う理由だけで、ナンピン買いしたり買い増ししたら、しくじる。
というのも買い増しするタイミングで買う場合、この株は「これからまだまだ騰がると思い込んで買う」からだ。
株価が上がり始めたら買い、下がり始めたら売る…といったシンプルな売買の場合、株価が下がったら「売る」。
ところがナンピン買いや追撃買いで失敗するときと言うのは、そのタイミングで株を買い増ししているんだね。
そして、上がり始めではなく、下がり始めで買ってしまうから、株価はさらに下がる。
そうしてようやく「あ、しまった、買うんじゃなくて損切りすべきだった」と気付く。
要するに「売るべきタイミングで、逆に買ってしまっている」ってわけだね。
その結果、小さな損失で済んだのに、デカい損になってしまうというわけだ。
ナンピン買いや追撃買いしてもよいパターンとは
売るべきタイミング、損切りすべきタイミングなのに、逆に買い増ししてしまって傷口を拡げる。
そしてさらに下がったところで諦めて損切りしたら、そこが底で、切り損になることもよくある。
例えばこんな感じ。
損切りしたら切り返して切り損になった5分足チャートの例
こうやって後から見ると、損切りしなくて良かったってことになる。
しかしデイトレでは、値動きが激しすぎて、脳が興奮してしまうため、ついつい下手なナンピンをしてしまう。
そして急落したら、慌てて損切りして、そこで大損になってしまう。
そのあとまた株価が切り返して、結局ダブルで大損という壊滅的な事になる。
ナンピンだけは本当に慎重に、凪の状態で行わないと、ダメだね。
このチャートであれば、急落後、30分とか1時間くらい後でないと、ナンピンしてはいけないね。
あるいは一旦損切りして、後でもう一度チャレンジすれば良いというだけだ。
追撃買いしてもよい5分足チャートの例としては、こんな形になる。
ナンピン買いや追撃買いしても良い5分足チャートの例
結論
右肩上がりでないと、買い増しするのはダメだね。