押し目を狙いすぎて、大チャンスを逃す
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押し目狙いも、デイトレで有効な手法だ。
特に前日に動意付いて高値をつけた銘柄は、チャンスだ。
というのも高値をつけたことで、ヤレヤレ売りなどの大きな売りが出やすいので、寄りついてしばらくすると、ちょうど良い押し目が出来たりする。
たとえば、200円前後の銘柄や、300円前後の銘柄だと、前日終値の10円とか20円くらい下あたりに買い注文を指し値で出しておく。
そうするとプラスで始まっても一瞬の大きな売りがでて、20円くらいは下がったりするので、買い注文が約定する。
もちろんそこからズルズルと下がっていくパターンもある。
が、動意付いた翌日あたりだと、まだまだ買い手の意欲が盛んだから、たいていの場合、切り返すことが多い。
たとえばこれは、UMNファーマというバイオ関連企業の5分足チャートの例だが、金曜日の後場に大きな買いが入って、動意付いた。
何を材料に買いが入ったのかは不明だが、買い板が薄いのに買い上がる大口が居て、ざわついた。
UMNファーマ 5分足チャートの例 (2019/03/01)
ということで、イナゴタワーが下がってきて落ち着いたところで押し目買いしてみたところ、大引けにかけてやはり買いが入り始めて、15円くらい利確できた。
金曜日に動意付いたUMNファーマ、果たして月曜日はどうなるか。
そう思って、また押し目を狙っていたのだが、上手く行かなかった。
というのも寄りつきからしばらく、大きな売りが出たあと、いきなり大きな買いが続いて切り返したからだ。
UMNファーマ 5分足チャートの例 (2019/03/04)
この分足チャートだと、9時25分くらいが底になって、そこから大きな買いが入って上昇。
350円スタートで、330円割れまで売り込まれ、そこから買いが入って370円まで上昇。
その後は売り買い交錯して、360円の下あたりで揉み合い。
10時半くらいからまた買いが優勢になって、前引け直前には390円まで買い上がられた。
こういう場合、判断が非常に難しい。
というのも買い上がっている仕手筋とか投資ファンドが居るのは明らかなのだが、どのタイミングで買い上がっていくのかが、読みにくいからだ。
動意付いた翌日というのは、多少なりとも高値になっているため、どうしても利益確定の売りが出やすい。
そこであまりにも売りが強いと、仕手なり投資ファンドが買い上がるのを諦めると言うこともあり得る。
そうなると買い手が居なくなって株価は真っ逆さまだから、大損するケースも多々ある。
前場でストップ高に貼り付いたのに、後場は売りが殺到してマイ転するようなことも、多々あるし。
買い材料がハッキリせず買い板が薄い場合は、暴落というか、大陰線もあり得るので、ホントに難しい。
まあどっちにしても、押し目狙いに失敗して置いていかれたら、諦めた方が無難だな。