デイトレの利点と、利確タイミング
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何度も書くが、デイトレで難しいのは、利確タイミングだ。
エントリータイミングも難しいが、利確タイミングはもっと難しい。
というのもデイトレの利確は「自分自身の満足」が、大きな要素になるからだ。
まず、デイトレは、一日のウチに売買1往復することが基本ルールだ。
株式相場が始まって、好きなタイミングで上がりそうな銘柄を選び、買いエントリーして、その日のうちに売って手仕舞う。
相場が終われば、ポジションは殆ど持ち越さない。
こうすることによって、為替変動リスクなどを考えずに、株式投資が出来る。
明日の株価がどうなるか、一週間後の株価がどうなるか。
こんなことは全く考えなくても良い。
明日以降の株価は、地合いの善し悪しもあるし、曜日センチメントもあるから、明日になってみないと分からない。
それがデイトレーダーの基本的なモノの考え方だろう。
たとえ持ち株がストップ高になったとしても、翌日さらに上がるか、それとも売りが大量に出て株価が下がるかは、需給次第・参加者次第だし。
株を翌日に持ち越せば、ギャップダウンから、株価が右肩下がりに下がることもよくあるし。
なので翌日のことは翌日考えるとして、とにかく一日のウチに売買を決済して、フリーハンドを手に入れる。
次の日に地合いが悪くてチャンスがなければ売買を休めばよいし、疲れたらさっさと手仕舞って寝てしまっても良いというのが、デイトレというやり方だ。
デイトレの利益確定は難しい
デイトレの利点は、チャンスがなければ売買しなくてもよいところにある。
中長期投資の場合、地合いが悪くなれば、売りヘッジをしたり、損切りしたりして、ポジション調整が必要になる。
しかしデイトレの場合は、ポジションを殆ど持ち越さないので、気が乗らないときはやらねば良いし、地合いが悪いときも売買しなくて良い。
朝、目覚めてみると、含み損が膨大に膨れあがっていたなんて事は、デイトレでは起こらない。
せいぜい昼休みに粉飾決算のニュースが出て、株価が暴落するというようなパターンくらいしかない。
ただしデイトレでも、利益確定は難しい。
最終的には、大引けの時点で決済するわけだが、確実に儲けるには、大引けまで待っていてはいけない事も多々ある。
場合によっては、買って5分後には、もうすでに利益確定しないといけない場合もある。
安値で蠢いている銘柄をみつけて買ってみたら、すぐに噴き上がって急騰し、すぐにピークを迎えて株価が落ちてくるなんてこともよくある。
だから、いくら上手に押し目でエントリーできたとしても、利益確定を失敗すると、エントリーのために行った努力が水の泡になる。
ところがこの利益確定が、物凄く難しいんだよねえ。
どこで利益確定すれば良いのか、あるいは、どこで利益確定すべきなのか。
デイトレ必勝本には色んな事が書いてあるだろうけれど、上手く行ったためしがない。
というのも早めに利益確定できたとしても、実はそこが押し目で、さらに噴き上がる事も多い。
逆に噴き上がってストップ高まで行くのかと思って、利確を先延ばしにして我慢しているうちに、みるみるうちに含み益が減ってきて、元の木阿弥どころか、含み損になってしまうことも多々ある。
利確を迷って先延ばしにした結果、大損になるパターンの5分足チャートの例
早めに利確したあと、さらに株価が上がっても悔しい。
利確を先延ばしにして、その結果、大した儲けにならなくても悔しい。
どちらにしても、やっぱり悔しいから、デイトレの利益確定は本当に悩む。
なにか良い指標だとか、利確タイミングをハッキリさせる方法がないものか。
上の5分足チャートを見て、利確ポイントや損切りポイントがどこになるのか、考えてみよう。