ストップ高銘柄は狙い目だが…
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デイトレで大きな利幅が狙えるのは、ストップ高をつけた銘柄だ。
一日前にストップ高になっている銘柄は、注目を集めて新たに買いに入る人が増え、その次の日もストップ高になることが多い。
なので2日連続、3日連続で、ストップ高をつける銘柄も珍しくはない。
株が急騰する理由は、業績発表の上振れだとか、業績見通しの上方修正、自社株買い、テレビで商品やサービスが紹介され売り上げ増など、いろんなキッカケがあるのだけれど、値上がり率ランキングでそれを知ったデイトレーダーが、殺到することも一つの原因だろう。
つまり「上がってるから買う」わけで、買いが買いを呼んでストップ高まで株価が上がるわけだ。
ただしストップ高銘柄は、下がり出すと坂道を転がるように下がるから大損もしやすい。
株価の上昇を知ったデイトレーダーが殺到して上がった株価は、デイトレーダーたちが去り始めると買い手を失って急落する。
前場でプラス20%つけても、後場でマイナス10%まで落ちたりする。
前場でうっかり高値づかみしてしまうと、たった一日で30%もの含み損を抱えることになったりする。
なのでストップ高銘柄を買い付けた場合は、必ず逆指値注文を入れて、ある株価以下になったらすぐに、機械的に売るように注文しておくなど、細心の注意が必要だ。
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でないとせっかくの儲けが水の泡。
取らぬ狸の皮算用ということになってしまう。
ストップ高銘柄の売買は殆どバクチ
ストップ高をつけた銘柄は、翌日も値上がりすることが多い。
ただし翌日もストップ高になるのか、それとも反転して下落するのか、それは誰にも分からない。
ストップ高の翌日、前場ではストップ高直前まで上がってたのに、後場になると急落する場合もけっこうあって、スイングトレードでストップ高狙いをしていると、思わぬ大損をしたりする。
ストップ高をつけた翌日の5分足チャートの例(ナイアガラパターン)
このようなチャートが予想できる場合は、ストップ高より少し低い位置で売り注文を出していて、ある程度まで上がったらさっさと手仕舞いしてしまえばいいわけだが、問題は、そこまで株価が上がらずに下がり始めた場合だ。
こうなると後場の暴落株を、前場で高値づかみするようなことになってしまう。
暴落株を高値づかみする時の5分足チャートの例
このときは、270円弱くらいでつかんで、後場は200円を切ったところで終わったから、なんとたった数時間で25%の含み損を抱えた。
久々に株式取引をしたので、木曜日の後場は、大きく値崩れしやすいというのを、すっかり忘れていたために前場で処分できず、泣く泣くホールドするはめになってしまった。
この日は市場全体が「前場の値を消す」という状態だったので、まあ仕方ないと割り切れたが、やってはいけないミスではある。