デイトレ思考で大魚を逃すこともある
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デイトレにこだわって、大儲けを逃すこともよくある。
たとえば仕手なりファンドなりが絡んでいる銘柄が、高値寄りした場合、デイトレ必勝法では、エントリーできない。
デイトレの場合は、利幅が勝負なので、高く始まると利幅が取れないし、高値づかみで損するリスクも上がるからだ。
たとえば一日の制限値幅が80円の銘柄が、プラス30円前後で始まると、デイトレだと手を出しにくい。
プラス30円からだと、値上がり率が5%超えるので、買いより売りが出て下がる可能性も高い。
なのでいくら仕手やファンドの影があったとしても、売りが多ければ一旦は下に押しさげられてしまいかねない。
これがストップ高狙いで、ナンピンする余裕が十分あるなら、買っても良いだろう。
打診買いしておいて、板情報を見ながら、買い増しするというやり方でOKだ。
仕手も絡んでるし、翌日も翌々日も確実に騰がりそうだと思うなら、持ち越し前提だからエントリーできる。
しかしあくまでもデイトレで行くのであれば、寄りつきの不安定な時間帯では、高値で買いに入りにくい。
というのもデイトレの利点は、ザラ場の雰囲気を見ながら売買できることにあるからだ。
デイトレでは、5分足チャートとフル板情報、それに歩み値を見ることによって、売買のどちらが優勢かわかる。
たとえば大口が買っているのであれば、そのうちに株価が上がるだろう。
逆に大口が売っているのがわかれば、そのうちに株価は下がるだろう。
そういう最新の情報を、証券会社のツールで確かめながら売買できるのが、デイトレ最大の利点だ。
しかし寄りの段階では、大量の売買が交錯する。
後場の取引は閑散としている銘柄でも、寄りつき30分から1時間くらいでは、大口なかなか方向感が見えにくい。
そういう段階では、上がるか下がるかを判断するのは難しいので、デイトレでは参戦しにくい。
というのもある程度売買が進んで、売買が落ち着いてからエントリーしないと、失敗する確率が高いからだ。
こういう感じでデイトレをやっていると、仕手筋や中小のファンドが絡んでいる銘柄は、買いチャンスを逃しかねない。
プラス30円前後で揉み合って居て、買うかどうか迷っている間に、急に上に20円くらい持って行かれたりする。
こうなるともうジャンピングキャッチを警戒して買えないから、後の祭りだ。
デイトレで行くと決めているなら、もうあきらめるしかないが、儲け損なった敗北感はデカいね。
でも上値を追いかけ始めると、こんどはデイトレで損ばかり嵩み出すんだよねえ。
デイトレと仕手株狙いって、ちょっと相性が悪いのかな。