デイトレ必勝本を読んでも、儲け方は良くわからない
更新日:
デイトレをかれこれ何年も続けてくると、必勝法というのが見えてくる。
必勝法と言っても、本屋の株式投資コーナーに並んでいるデイトレの本は、呼んでも恐らく腑に落ちない。
デイトレを何年かやって見た後に読めば、ああ、こういうことか、と言う風に理解できるが、デイトレ初心者にとっては、何のこっちゃかわからない。
デイトレで稼いだ大学生の本などを読むと、なんだかえらく簡単に儲けているように見えるけれど、実際それを真似してみても、上手く行かずに損ばかりになる。
というのもデイトレというのは、短い時間に色んな情報を集めて、それで売ったり買ったりするため、達人クラスにならないと、そう簡単には儲からないのだ。
デイトレには、デイトレ特有の技術が必要で、しかもその技術を使うには、デイトレの実戦経験の数が前提になる。
実際に経験してみないと分からないことと言うのは世の中にたくさんあるが、デイトレほどそれが必要なモノは無いかもしれない。
デイトレで必要な知識とは
デイトレではまず、相場の雰囲気がわからないといけない。
相場の雰囲気は「市場センチメント」という風に説明されることもあるが、センチメントは日によって違う。
たとえば月曜日の相場と金曜日の相場は、全く雰囲気が違うし、火曜日と木曜日もやっぱり違う。
日経平均が大幅下落しているときの市場センチメントと、じり高になっている時の市場センチメントも違う。
日経平均が大幅下落しているときは、株トレーダー達はみんな疑心暗鬼で売買しており、リスク回避的な売りが次から次へと湧いてくる。
明日も株価が下がるのなら、今のうちに株を売って手仕舞わないと、損害が拡大するしね。
そこで投げ売りが出て、売りが売りを呼ぶ展開になる。
こういう日のデイトレは、カラ売りくらいしかチャンスがなくて、カラ売りが苦手なデイトレーダーは休むか、逆行高しそうな銘柄を探すしかない。
ただ、逆行高銘柄と言っても、相場全体が売りたい状態になっているので、全力で買いに入ると大ケガしかねない。
こういう日は、監視銘柄のうち、下げすぎでプラテンに近付きそうな銘柄を買ってみるか、それとも休むかの二択になる。
デイトレは、一日のウチに手仕舞う株式投資法だから、チャンスがなければ、やるべきではない。
休むもデイトレ、休むも株のウチ、なのだ。