持ち越し株の処理で混乱して、チャンスを逃す
更新日:
持ち越し株の処理で混乱して、チャンスを逃す事も多い。
デイトレでは、翌日(翌営業日)に保有株を持ち越さず、その日のうちに決済する。
いわゆる「日ばかり決済」というヤツで、その日の損益は、その日のうちにというのが、デイトレだ。
ところがたまに、翌日に株を持ち越したいと思うことがある。
こういう場合、たいてい翌日は大損になる。
というのも、デイトレの考え方と、スイングトレードの考え方は、全然違うからだ。
デイトレで、翌日に保有株を持ち越しても良い場合
たとえば好材料が出て、翌日も大きく上がりそうな場合は、翌日に持ち越しても良いだろう。
いわゆる「動意株の初動(しょどう)」に出くわした場合だ。
こういう場合、投資余力の一部をスイング投資に振り替えれば良い。
というのも、デイトレで株価が2倍3倍になるようなチャンスは、滅多にないからね。
しかし下落トレンドや暴落した銘柄が、翌日切り返すと思って持ち越すのは止めた方が良い。
というのもたいてい、翌日に買いに入る人は少ないので、さらに下がるからだ。
デイトレで持ち越すと、大損する場合
デイトレで思わぬ大きな含み損が出来てしまった場合も、持ち越したい欲望にかられる。
こういう場合は、損切りの決心が付かないことも多い。
たとえば日経平均が500円くらい下げて、地合いが悪いとき。
「今日は地合いが悪いから下がってしまったが、本来は上向きのハズだ」と考えて、翌日に株を持ち越したくなる。
「地合いが良くなれば、あるいは地合いが悪いのをトレーダーが織り込めば、また買いが入って逆行高するはずだ」。
そう思って持ち越しても、市場のセンチメントが悪化しているので、そう簡単には切り返さない。
また午後2時半くらいから突然すごい売りが出て、チャートが壊れてしまったような場合も、持ち越したくなる。
午後2時半過ぎにチャートがクラッシュ 5分足チャートの例
こういうときは、混乱して皆、投げ売りしているが、冷静になれば、元の株価水準に戻るはず。
そう思って、含み損の銘柄を持ち越したくなる。
ただこういう場合、翌日も大損になることが多い。
というのも翌日の寄りつきは波乱含みな上、株の売買を決心するのに手間取るからだ。
翌日も、大量の売りから始まるパターンの五分足チャートの例
それまで堅調な銘柄でも、下落トレンドに入ったり、暴落したりすると、翌日も大きく売りが出てしまう。
たとえギャップアップスタートでも、大陰線が出てマイ転したりする。
朝イチに、これを喰らうのは辛い。
なんせいきなりマイナスから始まってしまうし、やる気も失せてしまう。
こういうのが辛いから、日計り決済で、毎日新しい気持ちで相場に臨んでいるのに。
そしていきなりマイナスから始まると、切り返すかと思って様子見したりして、さらに傷が拡がったりする。
その間に、その日の新しい旬の銘柄が右肩上がりに上がっていたりして、儲けるチャンスも逃すしね。
まとめ
毎日デイトレを楽しみたいなら、下がってる株は持ち越さないことが肝要だ。