大口投資家は、一体何を見て売っているんだろうか?
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株価が急落し始めるキッカケは、大口投資家が売り始めることだ。
大口投資家が売り始めると、買い方より売り方の勢いが強くなり、株価はジワジワ下がり始める。
今まで株価を押し上げていた勢力が、ドテン売りで株を売り出すわけだから、株価はもう上がらなくなってしまう。
そしてどこかで堰を切ったように、売りばかりになって暴落が始まる。
こうなるともう売りが売りを呼ぶ形になって、利益どころか損切りしないといけない羽目になる。
上昇局面で大陰線が出た場合は、株価が戻ったとしても3割が良いところだから、利益確定は急がないといけない。
では、デイトレをしている大口投資家は、何を見て売り始めているんだろう?彼らは一体何を見て、売りを決断しているんだろう?これがなかなかよくわからなかったのだが、空売り塾の先生が教えてくれた。
それが「移動平均線の向き」だ。
日足チャートや5分足チャートを見ると、移動平均線は長期と短期の二本が表示されるが、この二本の移動平均線の様子から、売るタイミングを計っているのだという。
五本移動平均線が下を向いたら売り準備
意外?売り方は移動平均線を見て売り始める
株が売られ始めるタイミングはいつなのか。
これは、空売りをする人のやり方が参考になる。
空売り塾の先生によると、空売りを仕掛けるタイミングは株価の上昇が止まって、短期の移動平均線が下向きになり始める頃だという。
移動平均線は、短期の平均線と、長期の平均線の二本があるわけだが、時間がたつとお互いに近づくという性質がある。
株価が急上昇しているときは、短期の移動平均線がドーンと上向きになるが、株価の上昇が止まるとそこで水平向きに替わり、今度は長期の移動平均線方向に近づいていく。
この幅(乖離:かいり)が大きければ大きいほど、空売りというのは儲かるので、短期の移動平均線が水平になると、そろそろ売りかな?ということで注文の準備を始める。
そして移動平均線が下向きになったのを確認して、そこでドーンと売り注文を出すというわけだ。
そしてもう一つのチャンスが、デッドクロスになったとき。
デッドクロスというのは、グランビルの法則で有名な、株価下落サインだ。
短期移動平均線が、長期移動平均線を、上から下に抜ける形になる状態のことだ。
このとき、長期移動平均線が水平か下向きになっていると、大きく下落することが多いと言うことだ。
下の図でも確かにそういう形になってるね。
デッドクロス後に売りが殺到した5分足チャートの例
それにしても、買い手側は、いろんな情報を勘案して買っているのに、カラ売り側は、意外と簡単な理屈で売ってたんだね。
ちょっとビックリ、目から鱗の情報だった。
まあ、買い付けの際は、チャートだけを見て買い付けるから、それと同じ気分で売り建てするって事なんだろうな。