移動平均線で、利確タイミングを決める
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デイトレでは、利益確定が遅れやすい。
というのも買った株が急騰すると、それに対して凄い売りが湧いてきたりして、利確ポイントが分かりにくいからだ。
特に大きな含み益が一瞬でも出来ると、捕らぬ狸の皮算用して、「これはストップ高かも」と夢を見たりする。
もちろん急騰すれば、20回に1回くらいは、ストップ高まで駆け上がったりもするのだが、ストップ高まで上昇するよりも、株価が急落する方がはるかに多い。
ところが一瞬でも、そういう皮算用をしてしまうと、利確の判断が遅れる。
株価が下がり始めても、頭の中がお花畑になってしまい、利益確定が遅れてしまうのだ。
自分はまだ上昇すると思っているから、しばらく我慢しておれば、また買いが入って上昇する。
そう思うのだけど、大きな売りが連続で続いて株価がみるみるうちに下がると、頭が混乱する。
「これは一時的な押し目なのか、それとも下落トレンド入りなのか?」と迷う。
その結果、状況を受け入れるのに時間がかかって、利益確定が遅れてしまうらしい。
これってどうにか、テクニカル分析でナントカできないものか。
移動平均線とロウソク足で、利確ポイントを決める
テクニカルで利確ポイントを決めるなら、使えるのは5分足チャートと移動平均線しかない。
日足チャートで売りサインとされている部分で、デイトレでも同じように売れば良い。
ただしデフォルトの設定では、5分足チャートの移動平均線は「5本・25本・75本」になっていて、使いにくい。
この設定では、移動平均線同士があまりクロスしないから、使いにくい。
そこで移動平均線の設定を「3本・8本・21本」に変更して使う。
この設定変更の話は、【図解】デイトレ用の設定変更が、なぜ必要かのところで紹介したので、違いを見て欲しい。
フィボナッチ数を利用した移動平均線の例(1)
この5分足チャートで、利確ポイント(売りポイント)を探すとしたら、
- 赤い移動平均線(3本線)が、緑色の移動平均線(8本線)を切るデッドクロス
- 赤い移動平均線が、白い移動平均線(21本線)を切るデッドクロス
といったところだろう。
どちらが良いかは、なかなか難しいところだが、かなり高値まで上がってしまっていたら、実はあまり大差なかったりする。
デッドクロスが出たところでは遅すぎると思えば、緑の中期線をロウソク足が横切ったところで売ればよい。
イナゴタワーの5分足チャートの例
急に噴き上がる急騰株では、短期線(3本)と中期線(8本)のクロス、中期線をロウソク足が跨ぐところで売ると確実だ。
こういう商状だと、3本線と21本線のクロスでは、儲け損なった感が凄そうだけど。