勝ちやすい銘柄と、勝ちにくい銘柄
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デイトレに適した銘柄は、一日の値幅が大きくて、値動きがあまり激しくない銘柄だ。
デイトレは、一日のウチに売買を終える投資手法だから、一日の値幅(安値と高値の差)がある程度大きくないと、デイトレで稼ぐことが出来ない。
一日の値幅が前日比で10%前後くらいある銘柄でないと、デイトレには向かない。
日経平均採用銘柄が、一日に10%も動くとなると、かなり大きな値動きになる。
しかし参加者の少ない新興株や低位株だと、マイナス5%からプラス5%くらいの範囲を動く銘柄も多く、こういう銘柄がデイトレに適した銘柄と言うことになる。
ところがこういう一日の間に10%も動く銘柄にも、売買が激しい銘柄と、ノンビリ動く銘柄がある。
値幅としては大きいが、値動きはそんなに激しくない銘柄も多くて、こういう銘柄がデイトレ向きだ。
マイナス圏をウロウロしていて、そこからプラテンするような展開がちょうどよく、そこからさらに上に伸びれば理想的な展開になる。
一方、同じく10%くらい動く銘柄でも、値上がり率ランキング上位に載るような銘柄は、難しい。
高値で始まって上がったり下がったりすると、売りたい人も多いから、値動きが激くなる。
大きく下がったり大きく上がったり、どこで買いに入って良いのか分からない。
こういう、値動きが激しすぎる銘柄でもデイトレは出来るが、勝つのは難しい。
値動きが激しすぎるため、どうしても判断が遅れてしまい、適切な売買が出来ないのだ。
値動きが激しすぎると、デイトレで儲けにくい理由
デイトレで勝つのが難しい理由の一つは、短時間で状況判断をして、売買の決断をしなくてはならないことだ。
値動きが激しい銘柄を売買すると、ほんの1分遅れただけで、株価がドーンと下がったりするから、判断遅れは大損につながる。
これは急騰株などでよくあるのだが、株価が急騰したら、どこで利益確定すれば良いのか迷う。
急騰すると言うことは、大口さんの買いが入っているわけで、さらに上を目指すのか、それとも利益確定売りが出るのか。
どっちにしても、売買の主体は大口さん達だから、彼らが買い続けるのか、それとも売りに回るのかで180度違う。
値動きが激しすぎて、儲け損なった5分足チャートの例
たとえば上のチャートの銘柄の場合、朝イチで買方優勢だったので買ってみたのだが、9時半くらいに50円高になってピークをつけた。
そのあと、少し下がったところで揉み合って居たため、上がるのか下がるのかの判断をしなくてはならなかった。
ところが大口さん達の買い上がりをつい十分前に見ていたために、上だろうと勝手に判断した。
そうすると大口さん達はドテン売りに変わって、株価はみるみる急落し、なんと50円高からマイ転。
結局私は、せっかくの含み損を台無しにして、さらに損切りする羽目になった。
9時台前半の、売買が激しい時間帯にデイトレをすると、こういうことが良く起こる。
まだまだ上がる、というイメージが脳に焼き付いているのか、大口さんがドカドカ売っているのを歩み値で見ているのに、売る決心が付かなかったりするのだ。
グングン上がるロウソク足を見て脳が興奮してしまって、冷静な判断が出来なくなっていると言うことらしい。
こういうことがあるので、急騰銘柄で高値で売り抜けて利益確定するのは難しい。
この日のこの銘柄だと、13時以降のマイナス圏で揉み合ってるときに、買いに入るの方がはるかに取りやすい。
利確するにしても損切りするにしても、そんなに慌ててやる必要も無いし、冷静な判断が出来るし。
デイトレはノンビリやりましょう。