機械的に利確ポイントをみつける
更新日:
デイトレで難しいのは、何度も書くが利益確定のタイミングが遅れることだ。
デイトレで利確が難しいのは、ごく短時間に様々なことを考えて、決断しないといけない場合が多いからだ。
考える時間が十分ある場合は、利確タイミングが遅れることは少ない。
たとえば、株価が上がってヨコヨコで、揉み合いになった場合は、このケースに当たる。
逆に利確したら、そのあとに買いが入って「あ、しまった」と言うようなことはよくあるが。
利確タイミングは、自分が納得できれば良い
デイトレの場合は、自分の満足度が重要だ。
なので考えるのに疲れたら、「もういいや」ということで、そこで利確すると言うのも良い。
株価の値動きが緩慢な銘柄の場合は、「疲れたから離脱する」という利益確定方法もアリだろう。
それが嫌なら、「ストップ高・大引け不成」で売り注文を出して、大引けになったら自動的に決済するようにしても良い。
もちろん、急落に備えて、逆指し値も入れて置く必要があるが。
ところが、値動きが激しい商状だと、利確がどうしても遅れてしまう。
たとえば低位株が急騰し、値幅30円取れたと思って喜んでいたら、5分後には大口さんの買いがドテン売りに変わっていたりする。
そして30円あった含み益が、みるみるうちに20円になり、10円になり、そしてマイナス5円になったりする。
こうなると「利確に失敗した」ということになる。
株価は需給で決まる
根本的に、株価が上がるか下がるかは、大口さん達次第だ。
大口さん達が買い上がるから株価が上がる。
大口さん達が売るから株価が上がらない。
なので大口さん達が買いを止めたら、そこが上昇のピークになる。
そして他のトレーダー達が、ドテン売りに追随しはじめたら、株価は急落する。
さっきまで高値追いしていたトレーダー達が、こんどは利益確定で売りに走るわけだから、下がるのはあっと言う間だ。
さらに買い不足になるから、ジリジリ右肩下がりになっていく。
なので歩み値を見て、大口さんたちがドカドカ売ってきたら、自分もすぐに売って利益を確定しなくてはいけない。
それが急騰株の利益確定の鉄則なのだが、値動きが激しいと、頭が混乱して、利益確定が遅れてしまう。
利確を迷って先延ばしにした結果、大損になるパターンの5分足チャートの例
たとえ一瞬でも、大きな含み益を見てしまうと、利確の判断が遅れる。
取らぬ狸の皮算用して「よし、30円取れた」と思ってしまうと、みるみるうちに減っていく含み益を見ても、現実を受け入れられない。
株価が下がり始めても、さっきの大きな含み益のイメージが頭に残り、利益確定が遅れてしまうのだ。
こういうことがあると、次もまた失敗して、せっかく出来た含み益を何回も取り逃がしたりする。