デイトレで、翌日に保有株を持ち越しても良い場合
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デイトレで、たまに翌日に株を持ち越したいと思うことがある。
たとえば好材料が出て、翌日も大きく上がりそうな場合。
こういう場合は、翌日に持ち越しても良いだろう。
いわゆる「動意株の初動(しょどう)」に出くわした場合だ。
こういう場合、投資余力の一部をスイング投資に振り替えれば良い。
というのも、デイトレで株価が2倍3倍になるようなチャンスは、滅多にないからね。
せっかく大きく伸びそうな銘柄を掴んだのだから、そういう場合は翌日以降に持ち越せば良い。
ただこれはスイングトレードだから、持ち越しには、いくつか条件がある。
デイトレでも、翌日に株を持ち越しても良い条件
たとえば投資資金がたくさんあるなら、3分の1くらいはスイング投資にしても良い。
投資余力がたくさんあって、デイトレするのに十分な余力があれば、一部をスイングトレードに回せば良い。
3分の2はデイトレで、残りの3分の1はスイングにすれば良い。
というのも株を持ち越すと、翌日にギャップダウンスタートになる事も多い。
ストップ高になった翌日、4割方はマイナスになるというデータもあるし、急騰すると利益確定の売りが降ってきたりする。
ギャップダウンスタートなら、前日に決済して、また新たに買いに入った方が、利幅が取れるからデイトレの方が有利だし、下落トレンドになるなら、買わないという選択もできるし。
なので株を持ち越す場合は、最悪ナンピンする余力がある場合に限る。
全力買いで持ち越すと、デイトレを楽しむことも出来ないしね。
持ち越し株の売買が、差金決済に引っかかって身動きできなくなる
もしナンピンの余裕を考えずに全力買いすると、差金決済(さきんけっさい)に注意しないといけない。
2019年夏時点では、現物株は「差金決済」が出来ないルールだ。
差金決済というのは、一日の内に同じ資金で同じ銘柄を1往復しか売買できないという決まりだ。
たとえば投資資金が10万円しかない時、10万円分の株を買って売れば、その日はもう、その銘柄は買うことができないのだ。
こういう風に「買って売る」場合は、再び買うチャンスがなくなる。
株を売ったあと、その銘柄が急騰しても、買えないのでチャンスを逃すことになる。
ただこの場合は、それ以上に損するリスクはないので、まだマシだ。
チャンスがあれば、また翌日に買いに入れば良いし。
一方、株を持ち越して、それを売ったあと、同じ銘柄を買い直した場合には、大損の可能性が発生する。
というのも一旦買い直した銘柄は、そのあとに株価が暴落しても、差金決済になるので売ることができないのだ。
買い直した銘柄の企業に関して、ザラ場中に悪い材料が出ても、逃げることが出来ない。
これは思わぬ大損になってしまうので、とにかく避けないといけない。
資金に余裕があれば、カラ売りでヘッジすることも可能なんだけれど、余力が無いと何のヘッジも出来ずに、まともに暴落の被害を喰らうことになる。
デイトレで株を翌日に持ち越して良い場合 まとめ
デイトレしていて、株を翌日に持ち越して良い場合は、
- 上昇トレンド中で、翌日も株価が上がりそうな場合
- 投資余力に余裕があり、翌日に株が暴落して対応できる場合
因みに、下落トレンドになっている場合は、持ち越すと損が増えることが多い。