株主総会当日で、乱高下。
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ビートホールディングス(9399)の株価が乱高下した。
というのもこの日は株主総会で重要な議案が提案されていたからだ。
株主総会当日に、デイトレをするというのも大損することが多いパターンだ。
特に買収提案とか、増資提案などの議案があって、しかも議決案が2つ以上ある場合、どういう結果になるか予断を許さない。
こういう場合はたいてい、株価は乱高下する。
というのもトレーダーの評価が定まらないので、大口の仕手筋が主導権を握ってしまうからだ。
ビートホールディングス(9399)も、その一つだった。
この会社は、2018年10月5日、株主総会を開いたのだが、3つの提案が事前に出されており、いずれも資本に関する議案だった。
ビートホールディングスの議案
- 第一号議案:ノア社との資本業務提携
- 第二号議案:Wowoo社との資本業務提携
- 第三号議案:Macquarie社に対して第三者割当(新株予約権による増資)
ビートホールディングスの株主総会の議案は、いずれも資本増強をどうするかというモノだった。
これに関して名乗りを上げたのが三つの会社で、既にビートホールディングスの株式を5%以上、買い上げていた企業もあった。
そのため、買収提案も為される可能性があったが、複数社が競っていたため、どこが勝つのか予断を許さなかった。
そして当日はまず買いが入って大幅上昇をした後、大口のドデカい売り注文が炸裂した。
仕手筋?のドデカい売り注文
仕手筋としては、どういう結論が出ようと、材料出尽くしになるため、ここで益出しに走ったのかも知れない。
あるいは、第三者割当増資になりそうなので、とにかく下だという判断だったのかも知れない。
配当が出ない企業の場合、株式が希薄しようが関係ないから、増資で上がることも多いけど。
ただしこのドデカい売り注文のおかげで、売りが売りを呼ぶ展開になり、ストップ安まで売り込まれた。
未だ株主総会の結果が出ていないのにもかかわらずだ。
ストップ安まで下落
ビートホールディングス 株主総会の結果。
一方、株主総会の決議は、結局こうなった。
結果は、資本業務提携を提案していた2社の議案が退けられて、第三号議案である、第三者割当増資が選択された。
株価は、ストップ安の180円から、一時220円まで戻すという展開。
260円の株価が、プラス30円から、マイナス80円まで下落して、そこから40円戻すという展開で、ホントにもう大騒動だった。
私もついウッカリ手を出して、40円分、大損になった。
ストップ安に貼り付く前に逃げれたのがギリギリ幸いだったが、大ケガには違いない。
イメージが湧かないかも知れないが、日経平均でもこういうことはよくある。
たとえばイギリスがEU離脱の是非を問う国民投票を行ったときも、アメリカ大統領選でトランプ大統領が選出されたときも、ちょうど日本では市場が開いていたため、株価は物凄く乱高下したね。
こういう大きなイベントがある日は、株数を減らして様子見が一番だ。
売買するのは、結果が出てからでも遅くない。
急激な株価の変動は、たいてい大損の原因になるし。
でも、デイトレをしていると、動いている株をどうしても買いたくなっちゃうんだよねえ。