押し目と損切りポイントは、見極めにくい
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デイトレでは、利益確定や損切りが非常に難しい。
というのも状況は刻々と変わるし、判断が悪くなくても、間に合わなくなることも多い。
そろそろ下がりそうだから、利益確定や損切りして撤退しようと思っても、タイミングを外すと、思わぬ損失を被る。
低位株や閑散株の場合は、順調に株価が上がってると思っても、どこかの大口さんがドカッと5万株とか10万株の売りを出してきたら、5円や10円はあっと言う間に下がる。
それが一人や二人出なければ良いのだが、連続して大きな売りが出てくると、20円や30円もあっと言う間に下がってしまう。
そのため、大口さんの売り姿勢が見えたら、慌てて撤退しないと、エラい損になってしまう。
ところがそうやってドカドカ売りがあっても、そのあとに切り返したりすることも、多々ある。
後で見返してみれば、そこが底で「押し目」だったってやつだね。
これって一体どういうことなのか、いろいろ考えてみる。
損切りではなく、ナンピンすべきだったパターン
損切りではなく、ナンピンすべきだった5分足チャートの例
これは、ウィンテストという低位株の銘柄の5分足チャートの例だ。
この日は材料が出て15円高の193円で寄りついた。
二週間前から、いろいろ動いていて、一時200円台を記録していたこともある。
なので、寄りついてすぐに上に放れるかと思って寄りで買ってみたのだが、すぐには200円に向かわず、大口さんの売りがドカドカ出てきて185円まで押しさげられた。
これはマズいと思って損切りしたのだが、なんとそこが底で、10時前には寄り値の193円まで切り返し、その後はなんと209円まで上昇した。
前日比30円高で、15%の上昇、これを取り逃した上に、7円分のロス。
損失額は大したことがないというモノの、逸失利益は大きい。
一体何が悪かったのか。
ナンピンではなく、損切りすべきだったパターン
ナンピンではなく、損切りすべきであることも、もちろん多い。
一例を挙げると、次のような感じの五分足チャートになる。
ナンピンではなく、損切りすべきだったパターン 5分足チャートの例
この場合と前の場合では、何が違うのかというと「前日の日足チャートが違う」ということだ。
最初のチャートの方は、材料が出た前日の売買は閑散としており、殆ど動いていなかった。
しかし後のチャートでは前日の売買が活発で、ほぼ最後は高値引けで終わっていた。
要するに、切り返した日の状態は、すでにある程度「日柄調整や値幅調整が済んでいた」。
そして高値づかみした株を塩漬けにしていたホルダーが「やれやれ売り」「戻り売り」して来たらしい。
そして恐らく、寄りでカラ売りを仕掛けてきた連中もいただろう。
つまり、売られる株数にも限りがあって、それが無くなったらあとは上昇するだけだったという感じだったらしい。
なので、後出し押し目狙いデイトレだったら、ここは狙い目だったね。
ただ、寄りで買いつけてしまって、思った以上に下押ししたために、ビビって損切りしてしまったって事らしい。
我ながら、情けない話だ。