突発的な噴き上がり(イナゴタワー)にどう対処すべきか
更新日:
デイトレで保有株が急騰すると、利確が遅れやすい。
デイトレでは、わずか数分で上昇が止まって急落するようなことがよくある。
こういう場合、どこで利確・損切りすべきかは非常に難しい。
というか恐らくたいていの人が、高値売り抜けに失敗するだろう。
それが一番出てしまうのが、突発的な噴き上がり後に急落する場合だ。
突発的な噴き上がり(イナゴタワー)の5分足チャートの例(1)
13時頃に何かニュースが出て急騰するも、材料の善し悪しがよく分からず売り潰された様な場合のチャート。
これ、どこで利確・損切りするのがベターなのか。
それを移動平均線で判断するとすれば、恐らく
赤い移動平均線(3本線)が緑色の平均線(8本線)を割るところ
だろう。
しかしこの銘柄の場合、このポイントで売り抜けるのは間に合わないかも知れない。
その次の売りポイントとしては、
3本線が白い長期線(21本線)と交わるところ
になる。
急落しても、不思議なことだけれど、ここのところで一旦止まることが多い。
というのも、ここより下で買っている人が少ないので、慌てて売る必要がなくなるってことらしい。
赤と白が交わるところで逃げられれば、恐らくはそんなに大きな損にはならないだろう。
ただ高値づかみした人たちが、さらに投げ売りしてくる可能性もあるので、ここが最後の逃げ場になる。
突発的な噴き上がり(イナゴタワー)の5分足チャートの例(2)
別のケースで、突発的な噴き上がりで利確ポイントを考えてみよう。
さっきの5分足チャートよりは下落スピードがゆっくりだが、やっぱり利確ポイントは、短期線(3本線)と中期線(8本線)がクロスするところになる。
その次の利確チャンスは、やっぱり3本線と21本線の交わるところになる。
この3とか8とか21は、フィボナッチ数列からピックアップしたモノだが、かなり良い感じにフィットしてるね。
ということで結論としては、イナゴタワーでも、利確ポイントは
デッドクロス(あるいは陰線のロウソク足が中期線や長期線を跨いだところ)
ということになる。
フィボナッチ数列を利用した移動平均線の例
因みに、赤-緑のクロスで売らず、赤い短期線が白い長期線に触るまで粘るとしたら、ストップ高までついて行ける可能性もある。
この例だと、赤・緑の線が白線と交わるところがなく、右肩上がりに上がっている。
いわゆる「パンパカパン」の状態なので、利確ポイントはストップ高水準まで切り上がる。
まあそこまで粘るのも疲れるから、途中で適当に利確するのもデイトレの良いところだけどね。